中学・高校生の皆さまを対象とした「2023年度TopEyeフォトコンテスト」に全国から寄せられた約1,300点の作品の中から、堀陽月氏(帝塚山学院中学校高等学校 高校3年)の『生命』(3枚組写真)を最高賞である「TopEye賞」に決定しました。
「TopEye」では、1979年より写真部で活動する中学、高校生の皆さまの写真生活応援マガジン「TopEye」を発行しています。創刊当時から中学・高校生の皆さまを対象に年に1回、「TopEyeフォトコンテスト」を行っており、「2023年度TopEyeフォトコンテスト」には、全国の中学・高校生から約1,300点の応募が寄せられ、写真家の秋山華子氏と熊切大輔氏による厳正なる審査によって、「TopEye賞」および「入賞作品」を決定しました。
「TopEye賞」に選ばれた堀陽月氏には、「Z f 40mm f/2(SE)レンズキット」および賞状が贈呈されます。
賞 | タイトル | 氏名 | 学校名 | 学年 |
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TopEye賞 | 生命 | 堀陽月 | 帝塚山学院中学校高等学校 | 高校3年 |
準TopEye賞 | 灯 | 川﨑廉斗 | 和歌山県立神島高等学校 | 3年 |
入選 | ||||
nostalgia | 倉本妃杏 | 群馬県立富岡実業高等学校 | 1年 | |
お祭り盛り上げ隊! | 齋藤飛鳥 | 福井県立丹生高等学校 | 2年 | |
起点 | 齋秀哉 | 宮城県白石工業高等学校 | 2年 | |
瀬戸の夜明け | 宮本彩由奈 | 山口県立下松高等学校 | 1年 | |
愛しい | 加川愛唯 | 島根県立平田高等学校 | 1年 | |
佳作 | ||||
千の風に乗って | 市川叶夢 | 群馬県立富岡実業高等学校 | 2年 | |
寂寞たる浜 | 天野史寛 | 宮城県農業高等学校 | 3年 | |
放課後のひととき | 門谷舞子 | 中越高等学校 | 2年 | |
舞 | 名古屋明歩 | 中越高等学校 | 2年 | |
welcome | 武元綾花 | 帝塚山学院中学校高等学校 | 高校2年 | |
ウイニングロード | 堀口璃桜 | 群馬県立富岡実業高等学校 | 2年 | |
祈り | 岡田莉瑠 | 八代白百合学園高等学校 | 1年 | |
夢みている | 森田琉生 | 東京都立工芸高等学校 | 2年 | |
Frozen | 海老原佑樹 | 星野高等学校 | 2年 | |
共存 | 今田哲平 | 東京都立井草高等学校 | 2年 | |
準佳作 | ||||
家の前で | 廣畠大侍 | 和歌山県立神島高等学校 | 3年 | |
同調圧力 | 増田晶文 | 神奈川県立横浜瀬谷高等学校 | 2年 | |
位置について、よーい! | 松田佳林 | 茨城県立麻生高等学校 | 2年 | |
path of light | 石川一華 | 熊本中央高等学校 | 3年 | |
のどかなところ | 生駒咲樹 | 和歌山県立神島高等学校 | 2年 | |
影を写す | 加藤結 | 女子美術大学付属高等学校・中学校 | 中学2年 | |
狙うはT字 | 植田優飛 | 神奈川県立横浜瀬谷高等学校 | 2年 | |
哀黒 | 小川結衣 | 和歌山県立神島高等学校 | 3年 | |
Landing | 毛利凉 | 桜林高等学校 | 3年 | |
これからも | 前垣七海 | 八代白百合学園高等学校 | 2年 | |
仕事人 | 塩澤拓海 | 東京都立久留米西高等学校 | 3年 | |
追いかける | 野田吹乃 | 東京都立総合芸術高等学校 | 1年 | |
ハム工房「あおい杜」 | 本間亜沙子 | 東京都立久留米西高等学校 | 2年 | |
フラッシュ | 山下椋市 | 広島県立海田高等学校 | 2年 | |
さよなら、青春 | 池田遥 | 関市立関商工高等学校 | 2年 | |
異世界ノイズ | 深田里佐 | 山口県立下松高等学校 | 2年 | |
幸せな時間 | 河口栞奈 | 八代白百合学園高等学校 | 1年 | |
スーパーじいちゃん | 山本知佳 | 福井県立丹生高等学校 | 3年 | |
潮騒 | 生島百華 | 八代白百合学園高等学校 | 1年 | |
夢の街 | 波田野杏桃 | 女子美術大学付属高等学校・中学校 | 中学3年 |
初めて本コンテストの審査に臨み、作品の幅の広さに驚きました。自分の好きなものや興味を個性的に捉えており、身近にない対象に目を向けた作品や、アグレッシブな表現に挑戦した作品も数多くありました。演出などの工夫も見られ、普段から多様な作品に触れている様子がうかがえます。中には、撮影のテーマをもう少し突き詰めればさらに良くなる、と感じた作品もありました。おすすめしたいのが、まず自分の思いや撮りたいものを言語化してみること。そこから撮り方やセレクトの方向が見えることもあるので、ぜひ実践してみてください。
審査を担当して6年目になります。同じ中高生でも、時代によって作風が変わってゆく様子を興味深く感じています。今回はコロナ後を思わせる距離感の作品が増えた一方、学生離れした重厚な作品も多く、幅広い表現に出合えました。ただ、スポーツや学園祭など学生らしいモチーフの作品や、10代の感性で作り込んで仕掛けるタイプの作品も、もっと観たい気がします。どんな時代でも、現場でどこまで考え、被写体に向き合うかが大事です。絵面の面白さだけでない物語性を意識し、セレクト、プリントまで気を抜かず取り組んでほしいと思います。
「2023年度TopEyeフォトコンテスト」全ての入賞作品はウェブサイトよりご覧いただけます。
また、ニコンイメージングジャパンが運営する写真展会場「THE GALLERY」で、「2023年度TopEyeフォトコンテスト」入賞作品展を開催します。
ニコンプラザ東京THE GALLERY
2024年3月19日(火)~4月1日(月)
ニコンプラザ大阪THE GALLERY
2024年4月11日(木)~4月24日(水)
1979年よりニコンイメージングジャパンが発行している、中学・高校生写真生活応援マガジンです。中高生を対象にしたフォトコンテストの開催や各地の写真部の紹介、プロ写真家によるアドバイスなど、全国の中学校・高等学校の写真部活動を支援しています。
ニコンイメージングジャパンでは、今後も様々な側面から写真文化活動をサポートしていきます。
以上